縦木と横木の取り方

縦木や横木と聞いても意味が分かりませんが、それぞれに特徴のある材料の取り方です。
漆器で一般的なお椀やお盆等の素地(木地)の作り方の初歩です。
 
 
縦木の取り方
縦木は狂い(歪み・ねじれ)にくいのですが、柾目のような似た木目になる特徴があります。
主にお椀等に使われる取り方です。

お盆等ではより太い木(欅では樹齢100から200年以上)からの
縦木取りが必要となり、本当に高価なお盆になってしまいます。
しかも、縦木取りは高価な品に関わらず綺麗な木目は
期待できませんので実質的には市販(お盆等)されていません。

絵のように丸太を輪切りにします

木の芯は割れたりしますので、
芯以外の場所を使います。
欅 菓子器 平安型

縦木で取った材料を轆轤(ろくろ)で削り
漆を塗ると製品として完成になります

製品の大きさに合わせて
縦木取りします。

横木の取り方
横木は製品が狂い(歪みやねじれ)易いが、木目が綺麗で様々な形になる特徴があります。
主にお盆やテーブル等の幅広い製品に使われる取り方なので、
一般的な木製品の見慣れた木目になります。
横木の取り方
絵の用に丸太を縦(板)に製材をします。

横木も縦木と同じく芯は
使わずに製材をします。
欅 盛器
横木で取った材料を轆轤(ろくろ)で削り漆を
塗ると製品(写真は盛器)として完成になります。

製品の大きさに合わせて
横木をカットします。
縦木と横木は欅に限らず全ての木材(栃・栓・桜など)に共通の製品の取り方です

 
欅商品の縦木と横木の見分け方
縦木の製品の木目
商品は「蕎麦せいろ丼」
商品は「入り子弁当箱」の蓋です
上の写真の商品のように、底を見た時に木目(年輪)が
柾目風(右から左へ突き抜ける)ならば「縦木」の取り方をした製品です。
 
横木の製品の木目

縦木と同じ様な黒線の木目がありますが、
赤線の形の木目がありますので横木になります

左の木目と異なりますが、こちらも同じ「横木」の
木目になります。
上の写真の商品のように、底を見た時に木目(年輪)が年輪風(右から左へ行き
途中で曲がって右に戻る)ならば「横木」の取り方をした製品です。
※上記の説明の見分け方は欅を対称にしていますが、
木の種類により上記の見分け方と異なる場合があります。
 
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