漆器の木地を作る縦木と横木
縦木と横木とお聞いても意味がわかりませんが、それぞれに特徴のある木地の作り方です。
縦木の木地の作り方
縦木は狂い(歪み・ねじれ)にくいのが最大の特徴ですが、
ロスが多く割高になります。
丸太を輪切りにします。
丸太中心は割れたりしますので、
芯以外を使用します。
商品に合わせて赤線でカットします。
縦木で取った木地を轆轤(ろくろ)で削って漆を塗って製品にします。
横木の木地の作り方
横木は製品が狂い(歪みやねじれ)易いが、木目が綺麗に見える特徴があります。
お盆やテーブルなど一般的な木製品の木目になります。
丸太を縦の板状にします。
横木も縦木と同じく芯は使いません。
製品の大きさに合わせて
横木をカットします。
欅 盛器
横木で取った木地を轆轤(ろくろ)で削り漆を塗って製品を仕上ます。
欅商品で縦木と横木を見分ける方法
縦木製品の木目
下の写真の商品のように、木目(年輪)が右から
左へ通っていると縦木の取り方の商品です。
商品は欅 蕎麦せいろ鉢です。
商品は「入れ子弁当箱」の蓋です
横木製品の木目
下の写真の商品のように、木目(年輪)が右から左へ行き
途中で曲がって右に戻れば横木の取り方の商品です。
(写真の竹の子木目以外の木目になる事もあります)
縦木と同じ様な黒線の木目がありますが、赤線の形の木目がありますので横木になります
左の木目と異なりますが、こちらも同じ「横木」の木目になります。